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ILWU闘争支援行動
2025年2月25日
ILWU local23タコマ支部闘争支援報告
全港湾中央本部 鈴木誠一
2月7日(金)中央本部へILWU(国際港湾倉庫労働組合)ライアン・フォイットマン国際副委員長より連帯、闘争支援要請の書簡が添付されたEメールがILWU本部アレクサ・ユルチャック国際委員長秘書より届きました。
内容、中身についてはワシントン州タコマ港において世界最大規模にRORO自動車運搬船を運行する船社ワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティクス(WWL)の同港、車両処理センターの労働者200名を新たに組織化し、労働協約締結を目指すたたかいにおいて労使紛争となっているとのことです。
昨年、6月にカナダ・バンクーバーにて開催されたILWU国際大会、10月にモロッコ・マラケシュにて開催されたITF(国際運輸労連)世界大会においてILWU国際委員長に新たに就任されたボビー・オリバー委員長はILWU(国際港湾倉庫労働組合)とその名にあるものの近年は沿岸、倉庫関係の組織化が停滞していると発言されていたことを思い出しました。当然、オリバー委員長は足りていない沿岸、倉庫関係の組織化の取り組み、方針を強化することの強い意思を含んでの発言だと、その場で理解できるものでした。
全港湾が招待された6月のILWU国際大会ではコロナ過において一度、滞っていた全港湾とILWUとの「友誼協定」を継続して協定締結しました。
全港湾中央本部はこの支援要請に直ちに対応するべく交運労協国際局へ支援要請の書簡とEメールの正しい和訳を依頼してILWU支援要請を正しく理解する作業からはじめました。その上でWWL本船の日本における寄港地と扱う港湾運送事業者の調査をおこない、横浜港大黒ふ頭T2バースに入っていることと全港湾横浜支部組合員により作業が行われていることを確認しました。
取り急ぎ、ILWUへは支援要請を受け止めたことと要請を実施する準備の作業を開始していること、全国港湾とITF‐JCへ協力を求めている旨を返信しました。
2月12日(水)に開催された第1回中央港湾団交終了後に出席した全国港湾と港運同盟の仲間の皆さんのご協力もいただいて労働側交渉委員全員にて「ILWU闘争を支持する」ボードを掲げた写真を撮影して、闘争支援行動の第1弾としてILWUへ届けました。
WWL本船の運航(各入港)スケジュールを入手しました、直近のWWL本船「WWL FIGARO号」横浜港寄港の当初予定は2月20日(木)でしたが、折からの最強寒波来襲による強風により入港予定は直前まで明確に定まりませんでした。
結果的に21日(金)に予定より1日遅れで入港することで、ほぼ確定したのは前々日の19日(水)の午後でした。
行動当日の21日(金)は中央本部3名、横浜支部11名、全横浜港湾の仲間4名、ITF‐JC1名、総勢19名にて大黒ふ頭T2バースに接岸作業する「WWL FIGARO号」本船船側にて全港湾組合旗と参加した各組合旗と「ILWU闘争を支持する」ボードを掲げ、「ILWU闘争支援行動」を実施しました。
支援行動の前後には船舶代理店の(株)宇徳と元請企業の相模運輸倉庫(株)の両社にILWUタコマ支部へ送った書簡を手渡し労使紛争の内容の理解を求めました。
この一連の行動についてILWUへ多くの写真とともに報告を送ります。
当日は天候に恵まれて無事に行動を終えることが出来ました。
快く、ご協力いただいた全国港湾、全横浜港湾、ITF‐JCに感謝をするとともに、急な動員要請に対応してくれた全港湾関東地方横浜支部へ感謝をいたします。
船舶代理店へ米国タコマ港での争議の理解を求める書簡の提出
元請事業者へ米国タコマ港での争議の理解を求める書簡の提出
第1回中央港湾団交終了後全国港湾と港運同盟の仲間の皆さんにご協力をいただいて