機関紙「港湾労働」
全港湾が発行する機関紙をPDFファイルにて掲載しております。
過去の内容もご覧いただけます。
私たちの活動情報をより詳しくしていただくために是非ご覧ください。
全港湾は、港湾、トラック、倉庫、関連企業などに働く仲間が
集まった海陸一貫輸送をになう産業別労働組合です。
青森県東方沖地震
「地震支援に関する要請書を各省庁へ提出」
12月8日 23 時15 分に青森県東方沖で、深さ約 55km 、マグニチュード(M)7.5の地震が発生しました。この地震により青森県で最大震度6強を観測し、負傷者が出るなどの被害を生じており、港湾エリアにおいても人的被害はなかったものの、岸壁や施設などに損害がありました。
今回の地震により、岩手県久慈港観測点で0.7m、北海道浦河観測点で0.5m(いずれも速報値)など、北海道から福島県にかけての太平洋側で津波を観測しています。
今後も北海道の根室沖から岩手県の三陸沖にかけての領域において、大規模地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっていると考えられるとして、北海道・三陸沖後発地震注意情報が気象庁から発表されるとともに、内閣府からとるべき防災対応の呼びかけが行われています。
「幸い組合員に被害はなし!」
東北地方八戸支部では、地震発生の翌日には組合員の安否確認がされ、人的被害などはないことが確認されました。
その後、県や整備局と共に労使で岸壁等の被災状況を点検し、使用出来る箇所と出来ない個所などの確認を行いました。
*岸壁破損状況


「東北地方整備局港湾空港部へ地震支援関する要請書の提出」
12月16日、全港湾東北地方本部は、すぐさま東北地方整備局港湾空港部へ地震支援関する要請書の提出を行い、港湾機能の復旧と港湾労働者の生活・雇用の安定確保に向け、国土交通省東北地方整備局港湾空港部としての積極的な対応の要請を行いました。
「作業再開へ向けて、早期の対応!」
1 2月2 2日、東北地本二本柳執行委員長より、八戸港の状況について、以下の報告が上がっています。
被災の大きかった八戸港1号埠頭E岸壁、 1 2月1 5日から仮復興に入り1 2月2 1日に仮復興の修理を終えた。
八太郎2号埠頭、コンテナターミナル、段差の解消は時間がかかるが、クローラークレーンにてコンテナの移動を1 2月2 2日から開始しています。
東北グレーンターミナルのアンローダーの脱線については、 1号機1 2月1 3日ジャッキアップにより回復、現在構造物点検中、3号機1 2月1 7日ジャッキアップにより同じく回復、構造物点検中。荷役は被災のなかった2号機で再開している。
「八戸港復旧検討会」の設置を決定!
1 2月2 0日、金子国土交通相が八戸港を視察、本格復旧に関する技術的支援に向けて東北整備局や青森県などと「八戸港復旧検討会」を設置する方針を明らかにした。検討会には専門的な知見を持つ、国交省の国土技術政策総合研究所や国立研究開発法人「海上・港湾・航空技術研究所」なども加わり、年度内に3回の会合を予定している。1 2月2 4日に八戸市で初会合を開き、年度内をめどに工事方法やスケジュールを協議する。
現在、荷役事業者2社で、岸壁の使用について調整しながら安全作業を行っています。
「国交省と厚労省へ地震支援要請!」
12月24日、全港湾中央本部は、全国港湾と共に各省庁へ地震支援要請を行いました。

(海岸・防災課) (建設・港湾対策室)
国土交通省港湾局では、海岸・防災課 佐々木課長が対応され、「東北地方整備局からの報告も受けている。国としてもできうる限りの支援を行いたい。」との言葉をいただき、厚生労働省職業安定局では、建設・港湾対策和田山室長が対応され、「地区の労働局とも連絡を取り、対応していきたい。」との回答をいただきました。
「今後も、地方・支部と中央本部が連絡を取りながら、現地組合員の声に応えるべく、早期復興・復旧に向けて取り組んでまいります。」
