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ニュージーランド海事労働組合(MUNZ)の全国大会開催!!

ニュージーランド海事労働組合(MUNZ)の全国大会開催!!

 

ウォーレン MUA書記次長

 

カール・フレンドレイ MUNZ全国書記長

 

大会は、12日の初日に「点呼、欠席者の確認、物故者への黙とう、事務連絡」が行われ続いて、全国書記長にカール・フレンドレイ氏が確認された。その後、「組合の力の構築―MUNZ戦略報告」がカール書記長より報告され、続いてグラハム組織担当部長より「ボトムアップとして新人組合員に何が必要かを問う」、「ニュースと会議を重ね、LINEなども使いながら、組合員の教育を重ねていく」ことや、「労働党の支持、他労組との連携、海外との協力を進めていく」とした方針が提起され、確認された。また、2009年に大会決議された、「地方港(43支部)重視の方針の補強を図ることも確認された。

その後、先住民の報告として、トーマス氏(MUA)から「先住民を守る憲法が改悪されようとしているが、2023年に国民の4割の反対が、MUAの取り組みにおいて6割を超えるものとなった」ことが報告された。また、グラント氏(MUAルナンガ代表)からは、「NZでは先住民は法律で守られている」としてマウイの雇用促進プランを進めていくことが報告された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイ MUNZ書記次長

 

 

 

来賓あいさつでは、スコット氏(ITFアジア太平洋地域部長)からは、ITFモロッコ世界大会の報告、ポール氏(ITFアジア太平洋地域組織化担当)からは、「オークランドで自動化・機械化に反対し勝利したことは世界的な先例となる」、「インドでは、自動化・機械化によって現在いる30万人の港湾労働者が15万人に減ってしまう」、「日本のように強固な産別協定が望まれる」などの報告があり、アジア太平洋地域での更なる連帯が呼びかけられた。

 

 

 

クリスティ CFMEU前委員長

 

続いて、基調講演では、クリスティ氏(オーストラリア建設・林野・鉱山・エネルギー労組=CFMEU前委員長)から、「国による組織攻撃の実態」、カール書記長から、「安全行動規範の改定問題、オークランド港での自動化・機械化の中止と売却による民営化の阻止」が報告され、今後の取り組みとして、「風力発電による労働者の組織化、内航船員をカボタージュから守る」ことなどが提起された。そして、今まさに攻撃にあっている「キューブ社による組合員の排除」に全力を挙げてたたかう方針が確認された。

2日目となる13日には、「フェリーキャンペーンの最新情報とタクス・フォースが提起され、北部と南部を繋ぐフェリーの民営化に対し、絶対許さないことが再確認された。

 

交運労協国際部 福田多香子 通訳

 

 

続いて、海外ゲストとして、全港湾が紹介され、松永書記長が大会へのご招待のお礼と、日本の港湾における重要な問題(自動化・機械化、エネルギー転換による雇用問題)、橋崎副委員長が日本の地方港が置かれている問題)など、それぞれ報告を含めた挨拶を行い、国際連帯の重要性を訴えた。

 

 

あいさつする 松永中央書記長

 

 

 

 

 

 

 

 

報告する 橋崎副中央委員長

 

 

続いての基調講演では、マーロン氏より、「生活賃金(テ・オーフ・アライアンス)」の講演があり、来賓あいさつでは、ILWUのウイリアム・E・アダムス前委員長より、「カナダでのストライキの状況や、組合員の家族(21歳以下)へのメンタルヘルス支援」などが報告され、あらゆる労働階級のための組合であってほしいことが求められた。

 

ウィリー・アダムズ ILWU前委員長

 

 

アダムズ前委員長とILWULocal10支部(タコマ)委員長

 

 

MUAの仲間

 

 

また、女性活動の報告がアネット氏(MUNZ女性代表)から、あり、女性代議員の拡大や、組織会議参加のための財政的拠出を求められ、今大会での「物品オークション」への参加も求められた。その後ILA労組から「交渉決裂に至っていることやストライキに関しての報告」やMUNZ青年活動の報告、退役軍人の報告がそれぞれの担当者からなされた。

大会3日目の14日には、プレゼンテーションとして、デヴィット氏より「海事退職制度(年金制度)」について現状報告と今後の課題が報告され、カースティ氏(ニュージーランド海事局)より、安全行動規範の方向性や法律の改定状況報告と今後の考え方について発言があった。

 

IDC

 

 

 

 

続いて、大会のまとめでは、「ILA決議」として、10月初旬でのストライキと今後もILAを支持すること」が提起され、「MUA,MUNZ、ILWU、全港湾、IDCの連名」で決議することが採択された。また、MUAとMUNZは新たに連帯の象徴として「連合体」とすることも採択された。

午後からは、大会参加者全員で海事産業の支援を要求するために、青年層を先頭に国会議事堂へ向け「whose is ferry? Ferry is ours!」のコールで、フェリーの民営化反対を市民へ訴えながら行進を行った。議事堂前では、カール書記長やティアナ氏(MUA支部長)ほか数名が講演を行い、集会のまとめと大会の総括を行い、全日程を終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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