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第44回中央委員会開催
2023年7日㈫~8日㈬愛知県豊橋市シーパレスリゾート日港福にて全港湾23春闘方針を決定する中央委員会を開催した。
議長団 中土井寛中央委員(四国)松崎大悟中央委員(九州)
開会あいさつ 畠山副執行委員長
中央執行委員長 あいさつ
第44回中央委員会に参加の全国の仲間の代表の皆さん、大変にご苦労様です。
また、依然として収束の兆しの見えない世界的なパンデミックのコロナ禍において、対面での中央委員会開催に際して各地方の中央委員の出席を頂いたことに感謝を申し上げます。
そして、全国の組合員、仲間の皆さんのコロナ禍での作業、就労に最大限の敬意と感謝を致します。
20年2月、横浜港に寄港したクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号にて日本で初めての罹患者を確認してから、ちょうど、まる三年となろうとしています。
この間、緊急事態宣言やまん延防止等措置などの行動制限を経て、現在は第8波の中に有ります。この様な環境の中での対面でこの中央委員会を開催するわけですが、
出席者を制限して中央委員と中央執行委員のみでの開催としたことにご理解を頂きますことを、中央執行委員会を代表してお願い致します。
全港湾春闘をたたかう、春闘方針を決定するとても大切な中央委員会ですので本来なら、出来るだけ多くの組合員の参加のもとで開催されなければならないとの強い思いがある中での苦渋の決断で有ります。
事前の検査やここ現地での抗原検査、食事を弁当として各自、最小限にて個室でとっていただくなど考えられる感染防止対策を行使して行ってまいります。
すでにお手元に届いてそして、職場や各地方にて討議されている。
昨年末12月に第3回中央執行委員会にて確認した全港湾23春闘方針(案)を後ほど、あらためて松永書記長より提案させていただきます
今年の年明けの経済界の新年会や連合の賀詞交歓会などの報道では岸田首相が出席して労使双方へ物価高騰に対応する賃上げの実施を要請しました
経団連は会員企業への大幅な賃上げを要請するなどとコメントしています
そして、大手の個別企業は、それぞれ数パーセントの賃上げを実施すると発表がされています。
一方で大多数の中小企業は物価高や光熱費の高騰で企業存続に精いっぱいで賃上げをしたくても出来ないとしています
昨年の9月の定期全国大会以降、東北地本は二つの支部を残して、その他の五つの各支部と北海道地本の二つの支部で開催された秋年末オルグに無理を言って受け入れていただきました。
年明けの今月には四国、東海、東北の春闘討論集会へ参加させていただきました
そこで、私の想いをのべさせて頂きました
同じことを述べますが
私は1985年(昭和60年)に現在の会社に入社して今年の4月で勤続満38年となります
時はバブル期前夜です、その後、バブルがハジけた後の数年間では金額的には少しは落ちたものの相当額のそれなりの賃上げは行われていたと記憶しています
問題はその後、90年台半ばからまったくと言っていいほど賃金が上がらずに今日を迎えています
振り返れば、全国港湾は2年越しの春闘をたたかうとしてから、その後は失われた10年を取り戻す春闘などとして産別春闘をたたかってきました
それが、失われた20年となり、今となっては30年以上失われていると思っています
港湾運送事業法の規制緩和が強行されました。その後、我々港湾労働者はグローバルスタンダードと称して、国際基準に対応が必然だと言われ、ユーザーのニーズにこたえることが求められて364日24時間フルオープン等に代表される働き方に協力してきました
我々の働き方、労働だけが『国際基準』グローバルスタンダードとなりましたが
その労働の対価である賃金、労働条件は国際基準より大きく取り残されていると私は思えてなりません
我々、物流だけでなく日本社会全体の社会経済と社会生活の構造がこの様な競争することを強要される方向へと突き進んできました
『早い・安い・うまい』の言葉に代表されるように競争を求められ、競争させられてきました。
その結果が 労働人口の半数に迫る非正規雇用の増大であり、現代社会において貧困の生活者を生みだしていると確信します
一方では大衆ウケを狙った公務員をバッシングする様な政治、政策がおこなわれ、公共交通機関や公的医療機関の民営化など行政の責任である公共の福祉を放棄する施策がすすめられてきました
コロナ過以前には自己責任、高度医療の自費診療などを推進させてきた結果、崩壊させてきた社会保障制度や公的医療機関の欠如はコロナ過のパンデミックから国民を守れないことがはっきりと露見しました
その実情が現在の我々が置かれている豊かさを感じられない生活実感なのだと思っています
私たち全港湾は、特に私たちの先輩方は、当時のその時代にこうなる事を、厳しい環境となることを確信して規制緩和政策に猛反対してたたかってきました
しかし、振り返れば私たちもまた、その時代の中でのたたかいで要求額を決定する時に『妥結額』と『要求額』との乖離が…などとの議論をしてきた事も事実で有ります
日本人は働き方のグローバルスタンダード『世界基準』を求められ、働き方は「世界基準」としたものの賃金は上がらずに生活するために未だに残業、時間外労働依存でありグローバル『世界』から取り残されています
同時期に、ものづくりの国、日本の企業が人件費の抑制のため、国際競争力強化のためとして海外に生産拠点を移しました
その低い人件費を求めたアジアの国々においても、今では日本企業はアジアの人たちからもその魅力を失っている事態です
人手不足の問題もまた、超少子高齢化時代がくると、30年以上も前から叫ばれてきました
これまでの政治・政府の無策にあらためて怒りを覚えます
地方港を回ってきて人員不足は私が考えていた以上であり、若者に選択される職業、産業としての港湾・物流産業の魅力ある充実の実現を私が
考えてきた以上に急がなければならないと とても深刻にとらえています
そして
ロシアによるウクライナ侵略戦争は間もなく丸1年となります
岸田首相、政権は中国、北朝鮮、ロシアなどを指して東アジアの安全保障の危機をあおり増税による防衛予算の倍増を公言しています
外交による努力はまったく見られません
全港湾に大きく関わる環境問題の脱炭素(CN)や戦争によるエネルギー高騰問題では原発の稼働延長と新たな原子力発電所の建設を示唆しています
今年度の通常国会は先週の23日に開会しました
出席の中央委員の皆さんにおかれては政府の反動政治については問題意識を共有していると思いますので、ここでは詳細には述べません
戦争は国民の自由を奪い、命を奪う
ロシアによるウクライナ侵略戦争は平和でなければ労働者国民は最低限の生活もできなくなることを改めて証明させています
今年は戦後78年です
絶対にいつかの道へは戻らせない、その決意を改めて強くするところです
失った30年を取り戻す、この国を建て直し、将来へつなぐ
この23春闘はとても重要な春闘だと思っています
昨年9月に中央執行委員長となりました、私にとって言わばこの春闘は『初陣』です
失われた30年を取り戻す、次の世代につなぐ、一年目の春闘としたいと決意しています
人が集うとき、明るく、楽しくなければ人は集まりません
皆さんの真摯なご議論をいただいて、全港湾らしく明るく、楽しく、将来へつなぐ、未来を見据えた たたかう全港湾23春闘方針が確立される事をお願いして私のあいさつとします よろしくお願いします
全港湾23春闘方針を提案する松永書記長
「岸田政権がすすめる戦争の出来る国づくりと原発政策に反対する」特別決議を提案する 元木中央執行委員
「岸田政権がすすめる戦争のできる国づくりと原発政策に反対する」特別決議
閉会あいさつ 橋崎副執行委員長
団結がんばろう三唱
たたかう全港湾23春闘方針が確立した。