ニュース
2025年フクシマ連帯キャラバン開催!!
2025年フクシマ連帯キャラバン開催!!
2025年3月12日(水)から3月15日(土)にかけて2025年フクシマ連帯キャラバンが開催された。
初日結団式では各単組自己紹介から始まりキャラバン隊の決意表明が行われた。
二日目現地視察。東日本大震災で実際に被災した現地(小学校、慰霊碑等)伝承館、東京電力廃炉資料館を視察し二日目の行程を終えた。
廃炉資料館での説明は原発事故の反省を強調するものの復興が未だ進まない現状を見ると言い訳にしか聞こえなかった。
三日目福島県浪江町津島地区に移動。震災から14年経過した現在も高放射線量による影響で手が付けられない状態の母家が当時の姿のまま残っていた。人間が立ち入れない為、野生動物が民家を占拠していたのが印象的であった。
視察後地元原告団の方々と意見交換会が行われ、キャラバン隊から活発な質問が挙げられた。
実際に現地に足を運び、目で見て、肌で感じることが極めて重要であると感じた。
最終日JR福島駅前にて街宣、署名アンケートを行った。いかつい青婦部役員達が通行人に一生懸命反原発を訴える姿、無視する通行人に署名をお願いする姿は本当に心から平和を願う気持ちと全港湾の明るい未来を感じた。
午後からは福島市飯坂地区に移動し、中央本部鈴木委員長にも出席して頂き、2025年原発のない福島を県民大集会にキャラバン隊、
東北地本、関東地本合わせて全港湾より約100名が参加した。
終了後の解散式ではキャラバン隊一人一人から四日間の活動を通じ熱い思いが伝えられた。
今回の四日間のフクシマ連帯キャラバンに初参加し感じたことは
・一人でも多くの人に原発の危険性を理解してもらうこと。
・実際に現地に赴き行動すること。
・団結力を作る為の夜の交流。(鈴木誠一委員長)
等今後の全港湾に必要不可欠である行動を改めて再認識できたキャラバンとなりました。
世の中は原発事故を風化させる動きや、営利だけを目的とし国民の安全を全く無視し原発再稼働の動きを加速させている。
来年以降のフクシマ連帯キャラバンにも一人でも多くの組合員に参加して頂き原発と人類の共存は不可能であること学習し、
核の無い、原発の無い、基地の無い平和な世界を目指し継続、拡大出来れば何よりです。
2025年3月12日㈬から3月15日㈯の日程で、2025フクシマ連帯キャラバンに参加させていただきました。
東日本大震災から14年という歳月が経とうとしており、新聞やテレビといったマスメディアでは復興が進んでいるかのような報道がなされ、震災や福島第一原発事故の影響が風化していっていると感じておりました。
私自身、きれいな街並みや舗装された道路、活気を取り戻した福島の姿をメディアを通した映像を見て、復興は進んでいると感じておりました。
また、私が生活している場所から遠く離れた福島のことは、同じ日本に住んでいながらどこか他人事であり興味関心が希薄でもありました。
しかし、この度フクシマ連隊キャラバンに参加させていただき、メディアでは報道されない福島の本当の現状を学び、自分の認識が間違いであることに気づかされました。
確かに、新しい建物や道路など中心部はほぼ復興が進んでおり、想像していたとおりの福島の現状を拝見できましたが、それはほんの一部に過ぎず、震災と福島第一原発事故の影響を強く受けた地域に足を運ぶと景色は一変し、新しい建物の隣に14年前から手つかずの民家があり、きれいに舗装された道路の周りは更地が広がっており、通行している車両は工事関係の車両ばかり、14年前の避難した人々が戻って各市町村の人口が9割戻ったなど、数字上では本来の姿を取り戻しつつあると思いますが、未だに自分が生まれ育った場所に帰ることが出来ない人がおり、14年前にそこにあった生活はまだ取り戻せておりませんでした。
実際、被災された方のお話を伺うと、『災害前の生活を取り戻すことは出来ないし、取り戻せるとも思っていない、ただここが私の故郷だと、帰りたいと思ったときに自分の子供や孫を連れて簡単に帰れる場所にしてほしい。』と仰っておりました。実際にここで生活していない私たちが復興について考えたとき、復興の基準は人それぞれですが、ここまで出来たら復興したとか考える事は意味をなさず被災された方、今なお現地で生活されている方が考える事であり、私たちに出来ることは、災害や事故のことをきちんと学び、正しい知識を得て、この様な人を少しでも減らし、また新たに増やさない為に、一人でも多くの人、後世に伝え風化させないことが重要だと感じました。
今回、貴重な経験をさせていただき、大変勉強になりました、また、全国の仲間と共に学習し、絆を深めることもできました。是非次回も参加させていただきたいですが、この活動を拡大させていく為にも、若い世代にたくさん参加してもらいたいとも思います。
最後に、準備から運営、受け入れ頂いた東北地方の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
全港湾北海道地方釧路支部 加々谷究
今回のキャラバンで大事なことに気づくことができました。それは実際に現地に行き、目で見て肌で感じ、現地の声を聞き、キャラバン隊全員で考え、全国へ発信することです。
メディアが発信している綺麗な部分。これは国がいかにも復興しているかとアピールしている部分で、国道沿いや駅、スポーツ施設など人目が付くようなところしか整備していない現状を、実際に現地に行くことで知ることができました。
被災地フィールドワークでは、実際に住まわれていた家を見学しました。地震の影響で家具が倒れたままであったり、床が抜けたままであったりと14年が経過してもなお放置されたままでした。また、意見交換会では避難を余儀なくされた被災者と話す機会がありました。そこで話されていたのが「地震の被害だけならお金と時間をかければ元通りになるけれど、飛散された放射能の影響で家に帰れなくなり、今まで築き上げてきた人との繋がりやコミュニティは二度と戻ることはない」と話されていたのを聞き、現地の人にしか聞けない話を聞けた貴重な時間でした。
4日間の活動で全港湾の仲間はもちろん、他労組の仲間たちと交流できたこともすごく貴重な時間でした。この学んだことを家族・友人をはじめたくさんの人に発信していきたいと思います。
全港湾東北地方青年婦人部
書記長 渡邉健也