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2022年・新年あいさつ

 

 

中央執行委員長 真島 勝重

 

 

新年明けましておめでとうございます。組合員並びにご家族の皆様が、お健やかに新年を迎えられたことと謹んでお慶び申し上げます。

 

私は、中央執行委員長に選出されて4年目の新年を迎えます。今年こそは、活気ある経済社会に戻り、私たちの賃金・労働条件が向上されることを望むばかりであります。輸出入の物流の設置点である港湾で働く労働者とそれを国内輸送する運輸労働者に活気が生まれなければ、国内経済は上向いたとはいえないと言っても過言ではありません。昨今、国は将来的な港湾労働力不足といっています。日本の若年層労働者が港湾に魅力を持ってもらうにはどうするか、単に賃金や労働環境だけではなく、港湾労働に対する誇りと魅力を私たち自身が作り上げ発信していかなければなりません。全港湾は、いつの時代においても魅力ある港湾労働を基軸として、次の世代につなげる労働運動を展開していかなければならないことを新年にあたっての決意として述べさせていただきます。

 

さて、カナダの有名大学の経済学で取り上げられた日本の現状報告を紹介します。「日本の貧困者は多数存在するが、その貧困者のほとんどは、犯罪歴の家庭でもなく、移民者でもない。教育水準が世界的に決して低いわけでもない。決して怠情ではなく、むしろ勤勉で労働時間も長く、個々の能力が低いわけでもない。世界的に前例を見ない完全な政策失策による貧困層である」、日本は世界でも上位に位置する格差社会が拡大し、非正規雇用労働者の増加は、政治の大失敗です。このような政治を脱却しなければ明るい未来は訪れません。更に、平和憲法を揺るがす憲法改悪の動きが顕著になってきています。いつの時代も戦争を始めるのは政治に携わる老人で戦場に行くのは国の将来を担う若者たちです。戦争を可能にするような憲法改悪は絶対に許してはなりません。今年七月頃に参議院選挙が行われます。全港湾も職場討議を重ね、選挙闘争を進めていくことが全港湾の重要な方針です。

 

2022年の干支は寅です。正確には壬寅(みずのえとら)です。「壬寅」は厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる意味がある年です。私自身、寅年の年男で還暦を向かえます。厳しい状況から一転して、組合員の方々が、少しは笑顔で今年は良いぞと言えるような組合運動をしていきたいと思っています。

 

還暦は、十二支(じゅうにし)と十干(じっかん)を組み合わせた干支(えと)が、小学校高学年で習った最小公倍数で計算すると60年という意味から、生まれたときと同じ暦に還ることを表しています。ということは、私も60年前の壬寅生まれということなのかなあ・・

決意新たな一年を進めていく所存です。

 

最後に、全国港湾労働組合連合会が今年、結成50周年を迎えます。港湾産別の中心として、50年間、常に先頭に立って港湾労働運動を展開してきたことに敬意を表するとともに、一方で、周りを見渡せば現在の日本の労働運動は、産業別労働運動は皆無で企業内労働運動に埋没しています。産業別労働運動の灯を決して消してはならない。むしろ、企業単位で解決できない様々な課題を、その産業で働く仲間同士が考え、支えあい、団結して難局を乗り越える、この素晴らしい産業別労働運動が、今、日本の労働運動に問われていると思います。

組合員、執行部が一丸となって活発な議論を展開し、決してぶれることなく、全港湾の歴史と伝統を継承し、発展していくよう、本年もよろしくお願いいたします

 

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